2009年度採択(豊田 則成)
アスリートのキャリアトランジションに伴う発達モデルの質的検討(2009)
豊田 則成
本研究は3ヶ年計画の下、アスリート(高度な競技的関わりを有するスポーツ選手の総称)のキャリアトランジションに伴う発達モデルについて質的に検討することを目的としている。この目的の達成のために本研究は3つの研究課題を設けた。
1)文献研究:既存の生涯発達モデルを概観し、アスリート特有のキャリア問題に援用できる側面を包括的に検討する。2)実践研究:キャリアトランジションに直面するアスリートに対して継続的なインタビュー調査を実施する。3)キャリアトランジション問題への介入:アスリートのキャリア発達モデルを導き出す。
2009年度は、上記の研究課題1)および2)の解決を目指し、以下のような具体的な研究作業に取り組んだ。
①質的研究法に関連する先行研究を概観・整理することで、研究手法の熟達を目指す。このことによって、調査の観点や進行方法、タイムスケジュール、インタビューの仕方や観察記録の取り方など、一貫性かつ柔軟性を有する調査マニュアルを作成する。②生涯発達心理学研究の優れた知見を概観し、整理する:生涯発達心理学研究において、これまで導き出されてきた優れた知見を概観し、整理することによって、アスリートがキャリアトランジションに伴って直面する発達課題を予測する。③アスリートの過渡期における心理・社会的発達課題を検討する:調査マニュアルを基に、元日本代表級アスリートや元オリンピアンを対象として、集中的なインタビューを実施した。④本研究から得られた成果を国内外の学会で発表し、必要なら研究方略の改善を図る。
























