NYCスポーツビジネス視察ツアーは貴重な実践教育の場に
3月3日から7日間のスケジュールで本学スポーツビジネスコースとバスケット部が企画した「2010年米国NYCスポーツビジネス視察ツアー」は、教職員6人と学生32人が参加し、プロスポーツの本場ニューヨークで全米プロバスケット(NBA)、全米アイスホッケー(NHL)の観戦や米大リーグ(MLB)が誇る伝統のNYヤンキースタジアム視察、ニュージャージー・ネッツ職員によるNBA講座やニューヨーク大学でのスポーツビジネス特別講義など盛りだくさんのイベントを通して最先端のプロスポーツビジネスの現場に触れ、充実した視察を終えて帰国した。
3日朝のニューヨーク到着からハードなスケジュールでツアーがスタートした。国際政治、金融、文化、スポーツと世界の中心でもあるニューヨーク市内をバスで巡る。自由の女神をマンハッタンの対岸から眺め、大惨事の9・11テロが起きたグランドゼロ、金融街から国連ビルなど米国の心臓部を駆け足で巡った学生たちは、「まるで映画の世界に飛び込んだよう」と目を輝かせた。ツアーの目玉でもあるプロスポーツの現場に足を運び、滞在中に訪問した施設は、NBAネッツの本拠地IZODセンターや昨シーズンに新装なったヤンキースタジアム、米スポーツのメッカともいわれるマディソン・スクエア・ガーデン。ヤンキースタジアムでは、昨シーズンまで在籍した松井秀喜選手のロッカールームを見学。訪れる者にメジャーリーグの伝統と歴史を肌で感じさせるスタジアム内のミュージアムには、ベーブルースやゲーリックら伝説的な選手をしのばせ、大リーグが米国のキングオブスポーツという一面がのぞく。NBAとNHLを観戦したマディソン・スクエア・ガーデンも130年の重みを感じさせ、世界ヘビー級タイトルマッチで一世を風靡したモハメド・アリーとジョー・フレージャーの世紀の一戦を思い起こす日本のオールドファンには懐かしいスポーツ殿堂である。今回の視察では、ネッツのアリーナとニューヨーク大で特別講義があり、ネッツのチケット販売担当のアシスタントディレクター・マイク・ロビンス氏と龍谷大OBでジョージアサザン大でスポーツ経営学を学び、日本人スタッフとしてネッツで働く長澤亮平氏がファンサービス、チケット販売などスポーツビジネスを学ぶ本学の学生にNBAの戦略を解説。NY大では、大リーグのテキサスレンジャーズ、NHLのダラス・スターズの球団社長経験のあるマイケル・クレイマー教授(公共政策)から「大規模スポーツ施設の投資戦略」の講義を受け、耳を傾けた学生らから「スポーツビジネスで学ぶうえで大事なことは」「公的資金が導入さえる米国のスタジアム建設の背景は?」など通訳を交えて活発な質疑応答になった。
滞在中のプロスポーツ観戦がNJネッツがらみのNBA2試合、NHLがNYレンジャーズとバッファロ・サブレス戦。ミュージカルの本場、ブロードウエイで「ライオンキング」も鑑賞。バスケット部から参加した13人の学生らはネッツ練習場で汗を流し、ネッツ-キャバリアーズの一戦を観戦した学生らはNBAを代表するキャバリアーズのレブロン・ジェームスの迫力満点で「キング」といわれる天才プレーに目を見張り、「NBAもツアーも最高」と締めくくった。
今回の米国視察ツアーはスポーツビジネスコースの吉田政幸講師、小笠原悦子准教授が米国大学留学の経験と人脈を活かしてツアーを企画。バスケット部の監督でコーチングコースの佐々木直基講師も加わって実現した。海外が初めて、飛行機が初めてという参加者がいるなかで、誰もが米国の現代社会の匂いをかぎ、プロスポーツという米国が誇る最大の文化を肌で感じたことが大きな収穫であり、キャンパス教育に加えて海外で実践を学ぶスポーツビジネスコースの取り組みとして定着させていく必要性を感じる視察となった。