「世界の松田になる」。この言葉は金沢大学の恩師サッカー部監督の盛大衛先生が、39年前に私の結婚式の祝辞の中で新郎をヨイショするために述べられたセリフである。車のMAZDAじゃあるまいし、余りにもデッカイ話をされたので赤面したのを覚えている。それから22年後の1994年にその暗示の通り、ユース日本代表監督としてU-16アジアユースサッカー選手権大会で2連敗の後2連勝して何とか決勝トーナメントに進出、準決勝オマーンに逆転勝ち、決勝はカタールに延長Vゴール勝ちして初優勝、世界大会への切符を手に入れることができた。盛先生は常々「金沢大学サッカー部を日本一にするんだ」「石川県をサッカー王国にするんだ」と私たちサッカー部員に言い続けておられた。私も尊敬する先生と同じように指導者になってからは、守山高校でも守山北高校でも「高校サッカーで日本一なるんだ」と呪文を唱えるように選手たちに言い続けてきた。9年前にびわこ成蹊スポーツ大学に赴任してからも同じように「大学サッカーで日本一になるんだ、日本一のサッカー部をつくるんだ」と言い続けている。
「たった一度の人生、指導者自身が大きな夢を持つこと、そして選手も指導者に負けない大きな夢を持つこと」が一番大切な指導であるということを盛先生から学ばせていただいた。出来るだけ多くの人と夢を共有し、挑戦する勇気と我慢する勇気、そしてチームワークが夢の実現に重要なことだと考えている。
盛先生は今も石川県サッカー協会名誉会長として後進の指導をされ、夢を追い続けておられる。